がんに負けない!医療用ケアキャップ作製でがん患者さんの働く場所をつくりたい!

がんに負けない!医療用ケアキャップ作製でがん患者さんの働く場所を作りたい場所をつくりたい!
プロジェクトオーナー

NPO法人マックネットシステム

教育・福祉

111%

  • 現在
  • ¥671,500
  • 目標金額
  • ¥600,000
  • 購入口数
  • 260口
  • 終了日
  • 2021/04/21
  • 残り日数
  • 終了
このプロジェクトは、目標金額達成の有無に関わらずリターンをお申込みいただくとプロジェクト成立となります。
 
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国民の2人に1人が「がん」にかかると言われています。がんになると様々な不安なことが生じてきます。治療のこと、家族のこと、お金のこと、仕事のこと。。。治療のことは医師や看護師さんが支えてくれるし、家族やお金の相談は社会福祉士さんや心理士さんが相談にのってくれます。もちろん、仕事のことも以前より病院で相談ができるようになってきました。

しかし、治療をしながら今までどおり仕事をすることはとても大変なことです。厚生労働省も治療しながら働ける環境づくりとして「両立支援」を推進していますがまだまだ沢山の課題があります。

このようにがんになると今までの生活では考えなかったようなことを沢山考える必要があります。その中でも働く環境を作っていくことが重要な課題となっています。
 
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治療中のがん患者さんでも周囲の理解と適正な環境さえあれば働く事はできます。しかし、そのような環境は、決して十分であるとは言えません。

本プロジェクトではがん患者さんが自分の体調に合わせて働ける場所を提供したいと考えています。就労場所を確保するためには、社会的ニーズとマッチングさせる必要があります。そこで考えたのが、抗がん剤治療をする患者さん向けの医療用ケアキャップ(以下、ケアキャップ)を作製することです。ケアキャップは抗がん剤治療を行う患者さん(脱毛する場合)には必要なものです。

そのケアキャップを現在治療しているがん患者さん(以下、先輩患者さん)と当法人のスタッフや縫製ボランティアの皆さんで一緒に作製していきます。先輩患者さんは縫製ができなくても生地の裁断やこれから治療を始める患者さん(以下、後輩患者さん)への応援メッセージカードの作成、ケアキャップの袋詰めなどできる作業を行ってもらいます。

働く場所と必要な物をマッチングさせ、がん患者の社会参加とQOL(生活の質)の向上を図ることが本プロジェクトの思いです。

本プロジェクトに至るまでの経緯はこちらをご覧ください。
 

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私たちは2016年にNPO法人マックネットシステムとして活動を開始しました。現在は約40名のメンバーが、「よりよい医療と福祉の連携を目指して」活動をしています。当法人では5つの事業を行なっていますが、最も力を入れているのが、がん患者さんのサポートです。登録メンバーの8割が、がん患者若しくはそのご家族です。

現在は、がん診療連携拠点病院である別府医療センターさんや、別府市・日出町の医療機関、介護事業所等のサポートを頂きながら2つのがんサロンを運営しています(コロナ禍で休止中)。
2018年は大分県が作成している「がんサポートブック」の編集に参加し、2019年には正力厚生会、2020年には豊和銀行から助成金を頂くことができ、がんサポートの普及啓発のパンフレットの作成を行いました。
様々ながん患者さんの支援を行う中で、近年重要性が増しているのが、働く場所の確保です。治療をしながら今まで通り働くことはとても大変なことです。もちろん治療をしながら仕事をされるかたも沢山いますが、逆に仕事を休職・退職される方も同様にいます。

このように休職・退職した方を治療中から社会参加できる場所を提供し、治療後に復職・再就職を促進していくことが現在の最重要課題と考えています。本プロジェクトを通じて一人でも多くのがん患者さんが社会参加できるようサポートしていきたいと考えています。

※がん患者さんのサポートは「がんサポートグループ クーナ・フエゴ」として活動しています。
活動状況はこちらをご覧ください。
 

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Cocoro Support Projectとは、社会的課題について「心と心をつなげて」課題を解決しようとする取り組みです。その第一弾として本プロジェクトではケアキャップの作製を行います。

先輩患者さんの就労場所は、自宅でも可能な仕事になります。治療の合間の体調がよい時に自宅でもしくはNPO法人の事業所でケアキャップを作製してもらいます。ケアキャップには先輩患者さんから後輩患者さんへ応援メッセージをつけて配布します。ケアキャップは市販で購入することはもちろん可能ですが、自分にあったおしゃれなケアキャップを見つけるには時間がかかります。治療開始までに自分に合った物を探すのは困難なのです。

そこで、実際に脱毛を経験した患者さんたちと一緒に開発したおしゃれなケアキャップを後輩患者に寄付することで少しでも治療中に前向きに過ごして頂けるよう支援していきたいです。

また、本プロジェクトに先輩患者さんが参加することで患者さん同士の繋がりも促進され、お互いを支え合う関係(ピア•サポート)も出来上がってきます。このように患者さん同士が繋がり、お互いを支え合う環境をつくることも本プロジェクトの目的です。

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【作製したメッセージカードとケアキャップ】
メッセージカードはお一人お一人手書きで先輩患者が記載します。ケアキャップは治療中の方だけでなく、一般の方でもご使用できます。ちょっとお出かけする時に化粧が面倒、寝癖がついている時などにお使いできます。
その他、男性の方にもいつもと違うちょっとおしゃれな帽子としてもご使用できます。

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後輩患者さんが使用するケアキャップで自分の似合った物が手に入るには時間を要するし、簡単に出会える訳でもありません。また先輩患者さんは、治療をしながら仕事を続けることは容易なことではなく、休職や退職する方も多くいます。しかし、働く環境や周囲の理解があれば働いて治療費を捻出したいと思っている先輩患者さんはいます。

そこで、がん患者さんと共同開発したおしゃれなケアキャップを先輩患者さんが作製し、後輩患者へ無償提供することで、がん患者さんの「就労場所の提供」と「ケアキャップの寄付」の流れを作りだせます。
その為には、ケアキャップを作る材料費と人件費の資金が必要です。その資金を本プロジェクトで捻出できればと思っています。

作製したケアキャップは大分県内のがん診療連携拠点病院を中心に配布します。ケアキャップには本プロジェクトの趣旨(寄付金による資金循環)を記載し配布いたします。
 

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ケアキャップ作製・リターンにご協力いただいた方々からのメッセージです。

【ケアキャップ作製:後藤美紀子さん】
医療用ケアキャップ作りに参加させてもらっている後藤美紀子です。NPO法人マックネットシステムさんとは、私の記事を大分合同新聞社さんが掲載していただいたのをみて連絡を頂いたのがきっかけでした。
マックネットシステムさんの熱い思いを聞き、過去に知人のケアキャップ作りをした事があったので、何かのお役に立てればと思い、お手伝いさせて頂きました。
患者さん達に喜んでもらえるように、少しでも可愛いもの、かぶり心地の良い物を作りたいと思っています。

【小鳥カフェ Aile en Cile 松本嘉純さん】
初めまして。Aile en Cile (エルアンシエル)オーナーの松本です。このプロジェクトの話を聞いてまず思ったことは自分の体験でした。私もがん体験者です。働き盛りの頃にがんになってしまい色々な不安だった事を思い出しました。その時に助けになったのは家族を初め周囲の方々でした。
今度は私がお手伝いする番だと思い、協力させて頂きました。自家焙煎珈琲や自家製カレーなどで皆さまのお越しをお待ちしています。
Aile en Cielホームページ

【hitofuki 森繁麗加さん】
お茶できっかけを作るカフェhitofukiの森繁です。マックネットシステムさんには何度かイベントに声かけて頂き、参加者の方々にお茶を提供させて頂きました。
今回もとても素敵なプロジェクトを企画され、ご一緒させていただく事を嬉しく思っています。
お茶は人と人を繋いでくれるものです。おうちでの時間、誰かとの時間にそっとお茶がよりそいますように。
hitofukiホームページ

【関西学院大学 教授 池埜聡さん】
関西学院大学の池埜と申します。私は一昨年よりマックネットシステムさんの会員として微力ながら協力させてもらっています。私は大学で社会福祉を教えていますが、がん患者さん等に対するの就労支援が日々増していることを実感しています。
今回のようなプロジェクトを通して治療をしながら働く場所が増えていくことを願っています。
リターンでは、今ストレスケアの方法で注目されているマインドフルネスの講演及びプログラムの一部を担当させていただきます。皆さまにお会いできることを楽しみにしています。
【配布する医療用ケアキャップ】
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ケアキャップ(厚手)
■サイズ:M、S
ゆったりとかぶりたい方はMサイズ、おしゃれにかぶりたい方•ウィッグの上から使用したい方はSサイズがよさそうです。Mサイズを試着していただいた患者さんより深くかぶれてゆったりしている分、脱げてしまいそうな感じがするというご意見もいただいたので、ギャザー加工を施し締め付けない程度にフィット感をもたせるように工夫しました。
Sサイズも同様にギャザー加工をしていますのでご安心してご使用できます。

■生地:リブニットを使用しました。伸縮性もあり肌触りも柔らかいです。実際に脱毛している患者さんに使用して頂きましたが縫い目の痛みもありませんでした。

■カラー:赤ミックス、ブルーミックス、チャコールグレー


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ケアキャップ(薄手)
■サイズ:M、S
厚手と同様の使用です。

■生地:スムースニットを使用しました。伸縮性もあり肌触りも柔らかいです。

■カラー:アッシュピンク、インディゴ、ブラックウォッチ(グリーン)、アンティークブラウン
医療機関さんから本プロジェクトに関するコメント(地域がん診療連携拠点病院 国立病院機構別府医療センターさま)

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2つの社会的ニーズに即したプロジェクト!!
はじめまして。別府医療センターがん相談支援センターです。NPO法人マックネットシステム クーナ・フエゴさんとは日頃より当院のがん患者さんの支援をはじめ、様々な事業を協働で開催させて頂いています。
本プロジェクトは私たちの日頃の悩みごとを形にして頂いたといっても過言ではないと思います。

日頃よりがん患者さんの治療のことや生活の相談を伺う中で、アピアランスケア(外見のケア)や仕事のことについてお話しを伺うことは少なくありません。
しかし、私たちができる範囲は限られています。

今回のようなプロジェクトを通じてがん患者さんが働く環境を作り、体調に合わせて治療期間中から社会参加できることは復職や再就職を促進することにも繋がります。しかも、アピアランスケアで重要となる医療用ケアキャップを作成し医療機関へ配布してくださるという本当に社会的ニーズに即したプロジェクトです。

ぜひ、このプロジェクトが成功し、私どもの病院にも素敵なケアキャップが届くことを楽しみに待っています。きっと多くのがん患者さんに笑顔と勇気を運んでくださると思います。
最後になりますが、がん相談支援センターは地域の方々からのご相談もお受けしております。どうぞ皆様、お気軽にご連絡ください。

別府医療センター がん相談支援センター
玉野緋呂子、神矢恵美
0977-67-1111

大分県内のがん相談支援センター一覧
 
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本プロジェクトは多くの皆様のご理解、ご協力に支えながら形になりました。皆さまの支援に深く感謝申し上げます。

「がんに負けない!」を合言葉に、人と人を繋ぐ、Cocoro support projectを実現させ、一人でも多くのがん患者さんの力になれるよう頑張っていきます。

少しでも多くの資金が集まるとより多くの先輩患者さんの就労場所を確保でき、ケアキャップを多くの後輩患者さんへ配布できます。
どうぞ皆様、ご協力よろしくお願い致します。
 
皆様から頂いたご質問に回答させていただきます。
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Q1.クラウドファンディングで集まった資金がなくなったらケアキャップの配布は終了するのでしょうか。
A1.ケアキャップ作製を継続的に行う方法として、寄附の循環を考えています。ケアキャップを受け取った後輩患者さんが、先輩患者にお心添えをして頂けることで継続的にケアキャップを作成できます。実際に、試験的に配布した際に、予定金額に近いリターンがありました。

Q2.ケアキャップは4月から配布となっていますが早くなることはないのでしょうか。
A2.現在、ケアキャップは最終調整段階です。よりよいものを出来るだけ早くお届けできるよう急ピッチで作業を行なっています。時期に関しては改めてお伝えさせていただきます。
 

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団体名:NPO法人マックネットシステム
住所:大分県別府市大字亀川1140番地の21
電話:0977-75-6053  
担当:高橋恵
URL:http://www.mac-n.or.jp
問い合わせはこちらから

画像提供:おおがファーム