15%
梶原製材所は臼杵市野津町にあり、代々、製材を生業としてきた古くからの製材所です。
現在の主な事業は、製材業、日本ミツバチの蜂蜜製造販売、日本ミツバチ巣箱販売、スズメバチ駆除、木工芸品製造販売(マナ板、くり抜きお盆、銘木衝立、テーブル、カウンターなど)です。
もともと、製材を専業としていました。しかし、住宅建築における製材所の役割が建築材を製造する大きな工場に集約されていき、そういった環境の変化に合わせ私たちも木工品製造販売や日本ミツバチの蜂蜜作りなどに事業構造の転換を余儀なくされました。特に今は、蜂蜜作りに大きく注力しています。
◆◆ 本プロジェクトの目的 ◆◆
梶原製材所は当初から日本ミツバチの蜂蜜作りに決めていました。
しかしながら、日本ミツバチの蜂蜜は西洋ミツバチの蜂蜜に比べ生産量も少ないために、日本ミツバチの養蜂を生業とするには厳しい面が多々あります。
それでも、私たち梶原製材所には実現させたい夢があります。
①より多くの家庭で日常的に普通の食材として日本ミツバチ蜂蜜が使われるようになること。
②農作物の花粉交配用として本ミツバチが役立つこと。
当製材所として、このような夢の実現に向けて、今後、巣箱のさらなる増設置に取り組みます。
うまくいけば、日本ミツバチ蜂蜜の生産量は従来生産量の倍増となります。蜂蜜流通量全体を考えれば、当製材所での生産量はわずかなものですが、それでも臼杵市や周辺地域への販売拡大が可能となり、結果としてより多くのお客様に日本ミツバチの蜂蜜をお届けできると考えています。生産増によるコストの削減があればさらに廉価で販売することもできます。
また、巣箱を増設置により日本ミツバチが増えて、巣箱の周辺地域の果樹園や農地には花粉交配を担う日本ミツバチが数多く飛び交うことが期待できます。そして、希望する農家へは日本ミツバチの入った巣箱の貸し出しも可能となります。
なお、従来通り、日本ミツバチ巣箱の製造販売を通じて養蜂を目指す人たちのサポートも続けていきたいと考えています。
◆◆ 梶原製材所の蜂蜜に対する二つのこだわり ◆◆
1.日本ミツバチの蜂蜜へのこだわり
日本ミツバチは西洋ミツバチに比べ、もともと野生で個体数も少なく、蜜採集能力もそれほど優れているとは言えません。ですから養蜂には不向きで養蜂家は少数です。
日本における国内流通量に占める国産の日本ミツバチの蜂蜜はわずか2%前後です。いかに日本ミツバチの蜂蜜が少ないかが理解できます。
かつ巣箱は広範囲に1個、2個と分散設置するのでとても効率的な生産はできません。
そのため、日本ミツバチの蜂蜜の値段は高いものになります。特に初めての方には驚きだろうと思います。
日本ミツバチの蜂蜜は百花蜜と言われるように複数の花から採蜜し、その蜂蜜は色が濃くトローッと味が濃く感じられ、美味しさと品質で西洋ミツバチの蜂蜜に優るとも言われています。
私たちは、養蜂に手間がかかりかつ生産量が少ないというハンディがあるにもかかわらず、蜂蜜の味の良さと希少価値に魅力を感じて、日本ミツバチにこだわっています。
2.美味しい蜂蜜へのこだわり
強く元気なミツバチと良い蜜源(花)が必須です。
私たちは、美味しい蜂蜜作りのために、ミツバチにとって最良の環境と思われる場所を野津町内のあちこちに求め、100か所あまりの場所に巣箱を分散設置しています。
そして、ミツバチを天敵や病気から守るため、節目節目で巣箱設置場所を巡回します。日本ミツバチとともに蜂蜜作りをしたいというこだわりが自然を大切にし自然の力を借りるという養蜂を続ける原動力になっています。
蜜を集めるのは働きバチの仕事で、スプーン1杯の蜜を働きバチの一生(2~3カ月)をかけて集めます。この集めた蜜は、ミツバチ自身が自分の体の中で濃縮したり、羽を使って水分を飛ばしたりして糖度を上げていきます。これだけで十分に美味しい蜂蜜ができますが、私たち梶原製材所では巣箱から取り出した蜂蜜(糖度76%前後)をさらに温湿度制御したブースで独自な技術により水分を除去して糖度を80~85%程度にまで高めています。当然のことですが、砂糖やその他の添加物を加えるなど一切していません。
美味しさと品質の良さに自信のある蜂蜜を商品として提供できるようになり、大分県の経営革新支援の承認を得ること(経営革新計画第1020号(2017年2月))ができました。また、臼杵市のふるさと納税返礼品に採用されました(2019年6月)。
◆◆ 支援いただいた資金の使途 ◆◆
私たちはこのプロジェクトの目的に沿って、これからミツバチ巣箱の増設置に取り組んでいきます。
当面は50個が目標です。
先ずは新たに50個の巣箱を準備します。
巣箱の材料は、相当量の厚み3cm杉板が必要になりますが、梶原製材所では材料の板を在庫として保有しており、それを利用します。
巣箱ができあがれば、次は設置場所をさがします。クリーンな自然環境で蜜源となる樹木のある山野や農地近傍を地図で検討をつけます。それでも、実際に現地に行けば適地ではないこともしばしばであり、この作業にはある程度の期間を必要とします。
このプロジェクトを支援してくださる皆様から頂いた資金は、巣箱の増設置に必要な費用に充当します。
今は、50個の設置を終えた達成感を思い描いて、頑張ろう!という気持ちを高めています。よろしくお願いいたします。
◉ミツバチによる野菜、果樹の受粉
植物の花のおしべで作られた花粉がめしべの先端に付着することを言います。トマトのように風などで受粉する植物もありますが、いちご、メロン、すいか、リンゴ、ナスなどは昆虫特にミツバチの力がなければ受粉できません。
ミツバチは、平成元年頃から減少傾向が続いていて、平成20年以降、ダニや農薬等による被害、天候不順による増殖不足、オーストラリアからの女王蜂の輸入見合わせにより、ミツバチ不足が生じています。
私たちの巣箱に棲む日本ミツバチはミツバチ全体に占める割合は微小なものですが、それでも巣箱を増やすことにより日本ミツバチ増えて、地域の花粉交配を必要とする農家や園芸家の皆さんのお役に立てると考えています。
◉日本ミツバチの増え方
春になると、新しい女王蜂が生まれます。すると、その母親の女王蜂は、働き蜂の約半数を連れて巣を飛び出して、新たに別の巣を作ります。このことを分蜂といいます。(分蜂の時に固まっているハチの群れを分蜂蜂球といいます。)
日本ミツバチは分蜂により増えていきます。
しかし、この新たな巣は、天敵、自然災害に弱い、蜜源不足など、分蜂したミツバチが生き延びるのは大変なことです。人工的に増やせる西洋ミツバチと違い、日本ミツバチの数は容易には増えません。
私たちは、日本ミツバチの生息に適した環境に巣箱を設置することが、増殖の一助になるものと考えています。
お問い合わせ
梶原製材所 (代表者)梶原 平八郎
所在地 大分県臼杵市野津町大字野津市61番地
電話・FAX 0974-32-2243
代表者携帯 080-1722-1111
Email kazi-forest61@spice.ocn.ne.jp
プロジェクトオーナー
梶原製材所