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こんにちは。
私たちは大分県・臼杵(うすき)市の漁師と有志が集まった「今年もイルミネーションを開催するための実行委員会」です。臼杵市は大分県の南部に位置し、その最南端に上浦・深江地区があります。臼杵市街からは海岸沿いに細い道が通っており、車で約20分もかかる地域。臼杵市民ですら、訪れたことのない人もいるほどの地域です。
今でこそ20世帯となった地域ですが、以前はとても賑やかな地域でした。特に深江小中学校は地域のシンボル的存在でした。入学式は地域全体でお祝いムードとなり、運動会は地域全員で参加。いつも笑い声が聞こえてきました。その深江小中学校が10年前に廃校となりました。
深江小中学校の廃校は例えて言うなれば、明るい灯火が一瞬で消えたようなものでした。
そんな中、動き出したのがかつての卒業生である漁師たちです。
卒業生の有志6人が「廃校舎再利用地域活性化推進組織・磯端会議」(以下、磯端会議と記す。)を立ち上げました。
最初に手がけたのは廃校となった旧深江小中学校を活用したアワビの養殖です。目の前の海から海水をポンプで汲み上げ、教室でアワビの養殖を営みながらいろいろなイベントを仕掛けていきました。アワビ養殖は、教室内で丸いタライを使用して稚貝から育てていたのですが、「教室でタライ」という他に例のない養殖方法だったことで、全国から視察団やテレビの取材が殺到しました。
そして、次に動き出したのがイルミネーションです。
初期のイルミネーションは、「磯端会議」を中心に細々と取り組んでいたのですが、徐々に深江区自治会、上浦深江振興協議会等に引き継いでいくごとに技術も向上し、規模も大きくなっていきました。
もともと予算はありませんでした。そんな中、他の地域で行われていた大規模イルミネーションイベントが中止になったのを耳にしました。早速、現地に向かい、交渉した結果、電飾・その他を有料で借用することができたのです。
以来、<帆船>や<大人気アニメ>へと、質・量ともに進化していきました。さらに、電気着火による花火やレーザー光線風の電飾の仕掛けをし、対戦ゲームで遊べるように駆使した結果、子供たちが大変喜んでくれました。見るだけではなく、お客さんが参加できるイルミネーションにしたのです。
この頃から<日本一短い花火大会>などのキャッチフレーズで、メッセージを読みながら花火を打ち上げることも行うようになりました。日頃、口には出せない感謝の気持ちを妻や夫、恋人や友人が、そのメッセージを聞くと本人だけでなく、その周りにいる人たちも感謝の気持ちを分かち合える。そして、涙なくしては見れない花火大会となりました。
小中学校の廃校から賑わいが消え、試行錯誤で漁師達が動き出して10年。
昨年のイルミネーションフェスティバルは、開催期間約1ヶ月で来場者数10,000人を超える漁港の一大イベントに成長しました。
イルミネーションで使用していた多くの電飾は数年前にお借りしたものでした。その電飾を前回のイルミネーションが終了後、返却いたしました。また、自前で購入していた電飾も廃棄いたしました。毎年、一ヶ月間、海風にさらされますので、腐食したり、切れたりします。そのため、毎週のようにメンテナンスをしておりましたが、限界となり苦渋の決断でした。したがって、今年のイルミネーションフェスティバルはゼロからの出発となります。
私たちの持ち味である手作り感や、漁業で使っている資材の持ち寄りで、費用を節約するというスタイルは変わらないのですが、なにぶん新しく電飾を買うお金がありません。
どうか皆さん、このような事情をご理解のうえ、ご支援をお願い申し上げる次第であります。
今年度、計画を基に算出しましたイルミネーションの見積りです。
クラウドファンディングで集まった資金の使い道
合計300万円
この金額を基に規模や品質が変わることになります。
多く集まればダイナミックで繊細に、希望額に達しない場合は縮小してでも実現したいと考えております。
どうぞ宜しくお願いいたします。
これまで多くのメディアには取材していただけました。年ごとに規模が大きくなり、レベルも向上したことで九州各地からはもちろん、東京や関西からも来ていただけています。昨年はついに1ヶ月でのべ10,000人を超える来場者となりました。これまでのことが無駄ではなかったと自負しております。
しかし、そのイルミネーションフェスティバルが一瞬で消え去ろうとする現実に直面しております。これは臼杵に限ったことではないと思います。活動の内容は違えども、全国の地域活性化に尽力を尽くされている方々も同じような問題に直面されているのではないでしょうか?
この活動が地域で頑張っている方々の何かしらのヒントにつながればと考えております。
今年もイルミネーションを開催するための実行委員会
問合せ 090-4777-0573 (伊東)
プロジェクトオーナー
イルミネーションフェスティバル実行委員会